第一肋骨疲労骨折をご存知でしょうか?
診療の原田です。
この度、令和元年9月8日に行われる「日本スポーツ整復療法学会 九州支部大会」にて、
「スポーツ選手の第一肋骨疲労骨折の治療経験」について、研究発表をさせて頂くこととなりました。
このような機会を頂き、日本スポーツ療法学会関係者各位様、武田先生をはじめ各先生方に
感謝いたします。有意義な発表となるよう尽力したいと思っております。
さて、第一肋骨に疲労骨折が生じることはご存知でしょうか。
肋骨とは、ご存知の通り胸郭を構成する骨であり、いわゆる「あばら骨」です。
ヒトには、左右12対 計24本の肋骨があり、その最も上位である肋骨を「第一肋骨」といいます。
※赤い部分が第一肋骨
腰椎分離症や脛骨疲労骨折(すねの骨)など、一般の方もご存知の疲労骨折と比べ、
第一肋骨疲労骨折は聞きなれない骨折かと思いますし、稀な骨折とされています。
しかし、当院で診断された方は決して少ないとは言い切れません。
特徴は、投球動作が多い野球など(いわゆるオーバーヘッドスポーツ)で多く発生する傾向があり、
痛みの訴える部位が、第一肋骨部とは異なった部位(背中や肩など)に訴えが多く、検査に注意が必要な疾患です。
もし、特徴に当てはまる症状でお悩みの方は早めの受診をお勧めします。
発表まであと1ヶ月。しっかりと調査研究してまいります。
また、ご報告させていただきます。