ビタミンDと肉離れの関係
肉離れを起こしやすい部位や、競技別を過去のブログでご紹介しましたが、
今回は「ビタミンD不足による肉離れ」についてご紹介したいと思います。
肉離れの発生には
○筋力の低下および筋力のアンバランス
○ウォーミングアップ不足
○疲労の蓄積
○柔軟性の欠如
○既往歴
などの危険因子が挙げられます。
その中で、筋力の低下とビタミンDについて少し詳しくお伝えします。
ビタミンDはアスリートだけでなく一般に不足しがちなビタミンです。
食事からの摂取や紫外線を浴びることで皮膚で生合成されます。
ビタミンDには、体内のカルシウム吸収を促して骨を増強するというのは
よく知られていますが、その他にもBCAA の分解を抑制することで、
筋萎縮の抑制に作用するということが言われています。
一般に、血中ビタミンD濃度(25-OHD)値が30(ng/mL)より
低値であると怪我の発生リスクが高くなるといわれています。
コロナ禍における外出自粛、屋外でのスポーツ活動自粛などにより
紫外線を浴びる機会が減少し、それに伴いビタミンDの合成が減少しています。
アスリートおよびスポーツ愛好家ではビタミンD不足により筋力低下を
起こした状態での急激な運動により肉離れを起こす危険性が高まります。
こうした肉離れなどの怪我を予防するためにもスポーツ活動やトレーニングを
再開するときは徐々に負荷量を上げていくメニューを取り入れる必要があります。
ビタミンDの食事やサプリメントからの摂取(1日に1000IU=25μg=0.025mg)
日光浴(1日に10分を2回くらい目安)などを行うようにしましょう。