ビタミンDと疲労骨折の関係
前回は「ビタミンDと肉離れの関係」についてでしたが
今回は「ビタミンDと疲労骨折の関係」についてをご紹介したいと思います。
現在のプロスポーツ選手では血中のビタミンD濃度が
例年に比べて低下しているそうです。
それは、緊急事態宣言下での不要不急の外出自粛により日光に当たる機会が減ってしまい、
ビタミンDが生成されないことが原因と考えられています。
ビタミンDが不足するとスポーツ選手では疲労骨折や肉離れなどの怪我のリスクが上昇し、高齢者では骨粗鬆症、転倒による骨折のリスクが大きくなります。
ビタミンDの供給源は皮膚での生合成と食物、サプリメントなどからの摂取です。
皮膚での生合成には紫外線エネルギーが必要になります。
直射日光を回避した生活を送る人はサプリメントなどを摂取しない限り、
容易にビタミンDの供給が不足してしまいます。
ビタミンDの主な作用は、骨・ミネラル代謝の維持と言われています。
特に小腸からのカルシウムとリンの吸収効率をよくします。
このことから、ビタミンD作用の過剰は高カルシウム、高リン血症
ビタミンD作用不足は低カルシウム、低リン血症の原因となります。
低リン血症が持続してしまうと骨石灰化を障害し、くる病、骨軟化症を発症します。
また、ビタミンDが筋萎縮を抑制することが分かっています。
そのためビタミンDが不足すると転倒のリスクが上がり、
結果として骨折のリスクが上がるとされています。
ビタミンD不足解消や予防の為には、
定期的に外に出てウォーキングや散歩に行くことをオススメします。
家の中でガラス越しに日光を浴びてもビタミンDは生成されないので、
実際にベランダや玄関先などで日光浴をしてみてはいかがですか?
食べ物ではサケやサンマなどの魚類、卵黄や干ししいたけ、キクラゲなどきのこ類に含まれているので、それらを普段の食事にできる範囲から摂取してみてください!!