日本スポーツ整復療法学会にて研究発表しました!
診療の原田です。
先日ブログにてお知らせしていた「第17回 日本スポーツ整復療法学会 九州支部大会」に参加してきました。
〜大会プログラム〜
【基調講演】 久留米大学 人間健康学部 スポーツ医科学科 教授 副島崇先生 「膝前十字靭帯・半月板損傷の治療」
【特別講演】 鹿屋体育大学 スポーツ生命科学系 准教授 藤田英二先生 「中高齢者に対する健康づくり運動としてのノルディックウォーキングに関する研究成果」
【研究発表】 さんあい鍼灸整骨院 三角祐貴先生 「足底部感覚異常による歩行障害に対する、認知課題を用いたアプローチ」
どれも今後の診療に生きる貴重な講演を聞くことができ、大変勉強になりました。また、後日各講演の詳細をご紹介いたします。
そして今回、私も演壇にて研究発表をさせて頂きました。
演題は「スポーツ選手の第一肋骨疲労骨折の治療成績」
第一肋骨の疲労骨折は、オーバーヘッドスポーツにおいて多く発生します。今回の調査では70%がオーバーヘッドスポーツであり、受傷競技の最多は野球でありました。第一肋骨疲労骨折の注意すべき点は、痛みを訴える部位が患部(第一肋骨)と一致していないことが多く、見逃されやすいことで、疼痛部は肩甲骨周囲の痛みが最多でした。スポーツ選手(特にオーバーヘッドスポーツ)の肩甲骨周囲痛は、全てが第一肋骨疲労骨折ではありませんが、必ず念頭に置き、注意深く診察しなければなりません。そこで、第一肋骨疲労骨折の特徴的な所見や症状、診断上の注意点などを中心に調査した内容をお話しさせて頂きました。
今回の研究発表に際し、大変貴重な経験と、多くのことを学ばせて頂きました。勝田淨邦先生をはじめ大会関係者の皆様、ご指導頂いた武田先生はじめ 堺整形外科医院福岡スポーツクリニックの堺研二先生 堀口忠弘先生 堀江友作先生、当院クリニックスタッフに心から感謝いたします。
また、今回の研究調査結果と気づきを今後の診療にスタッフ一同生かしていきます。ありがとうございました。
診療 原田風太