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整形外科・
リハビリテーション科

(バスケ・ハンド・バレーボール)【肉離れ発生部位の種目特性】

【肉離れ発生部位の種目特性(バスケ・ハンド・バレーボール)】

うちの子 どの筋肉が肉離れしやすいと? 最終回

スポーツにおける肉離れの疫学的検討として

関東労災病院スポーツ整形外科19年間での肉離れ症例1348例を比較検討したデータからご紹介します。 

 

バスケットボール、ハンドボール、バレーボール

 

まず、バスケットボールとハンドボールを比較してみます。

 

種目的にコートの大きさは同じくらいで、攻守が激しく入れ替わります。

平均年齢は16歳と17歳で有意差はありません。

 

ハムストリングと大腿四頭筋の損傷割合はほぼ同等です。

特徴は、バスケットボールで腓腹筋の肉離れが非常に多く、

ハンドボールでは内転筋の肉離れが非常に多いことです。

色々な記事をみてみますと目につくことが何点かありましたので報告します。

 

バスケットボールとハンドボールについて、フットワークの練習方法などを比較してみると以下の点が目につきます

<ハンドボール>

フットワークを練習する上での注意点としてトレーニング本などでは、特に以下の3点が強調されています。

1,膝をやわらかく使う 

2,ステップを大きくする 

3,1歩を早く(速く)する

ハンドボールで上手なプレーヤーの歩幅を良く観察してみると、ここぞというときは大きく踏み出しているのだそうです。同じフェイントでも、1歩の幅が大きいほどディフェンスをかわすバリエーションが多くなり、ディフェンスでも効果的になるそうです。

 

こうした文面をみると、

ハンドボールでは内転筋が働くサイドステップがプレーの鍵になっていて、

それゆえに内転筋の肉離れが多く発生している可能性が考えられます。

またハンドボール経験者の話によると、

ジャンプシュートも斜めに向かってのジャンプも非常に多いとのこと。

これも内転筋の肉離れが増える因子でないかと考えられます。

 

<バスケットボール>

ステップにはクロスステップとスライドステップがあり、

素早い選手にはクロスステップを使用するなど 

ハンドボールのようにサイドステップばかりに

頼らない面があると考えられました。

 

経験者の話を聞いても、

バスケットボールではゴール下に切り込む動作で大きなサイドステップを使うと聞きます。

ただ、内転筋に負荷がかかるサイドステップだけではなく、

他のステップを使い分ける場面が多い分、

ハンドボールよりも内転筋にかかる負荷は少ないのかもしれません。

 

バスケットボールで肉離れの発生が多い腓腹筋は、

ジャンプの着地や急なストップ&ダッシュで負荷がかかる部位です。

攻守の切り替えがスピーディで、急なストップ&ダッシュが多いのはもちろん

ゴール下はもちろん以外でも、位置でも急に止まってからのジャンプシュートや

リバウンドの際にジャンプ(の着地)を頻回にすることが、

バスケットボールで腓腹筋の肉離れが非常に多い理由と推察します。

 

 

最後にバレーボール

 

バレーボールがバスケットボールやハンドボールと異なる点

・動きまわれるコートが小さい

・ランニング動作の距離が短い

・アタックやブロックという得点ポイントにジャンプが必ず関わる

 

これらの因子と肉離れ部位との関連をみると

・動きまわれるコートが小さい

・ランニング動作の距離が短い

➡大腿四頭筋とハムストリングの割合が少ない

 

・アタックやブロックという得点ポイントにジャンプが必ず関わる

➡ジャンプによる大腿四頭筋肉離れと着地での腓腹筋肉離れ

➡アタック時の体幹筋(腹直筋や腹斜筋)や肩関節周囲筋の肉離れ

と考えると、損傷筋割合のグラフはおおむね理解できる範囲です。

付録として肉離れ好発部位マップを添付します

 

 

 

 

 

是非 今日から この写真を参考に

入念にストレッチをして

筋肉に違和感やコリや痛みが好発部位にないか要チェック

早期発見に役立てください

 

 

スポーツ損傷としての肉離れの疫学的検討(原著論文)

武田 寧(関東労災病院), 内山 英司岩噌 弘志平沼 憲治箕山 理本田 篤司萬納寺 毅智中里 浩一中嶋 寛之

日本臨床スポーツ医学会誌(1346-4159)9巻1号 Page82-89(2001.02)

 

 

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