足関節外側靭帯機能不全(足首が緩い) 皆さん、こんなご経験はありませんか?
足関節外側靭帯機能不全(足首が緩い)
皆さん、こんなご経験はありませんか?
A君『最近歩道のちょっとしたデコボコでも簡単に捻挫するんよね。』
B君『足首がゆるいんじゃないと??しょっちゅう痛いと?』
A君『ねじるんやけど、あんまり痛みないとよ。でも最近は、ゴリって音がなると痛みがでるようになったんよね。』
B君『病院行った方がいいっちゃない?』
こんなエピソードがあれば
足関節の靭帯が緩む、慢性足関節外側靭帯機能不全の可能性があります。
スポーツを競技でしていればいるほど何度も捻挫にみまわれます。
そして毎回治療していてもだんだん緩みがでてくる場合、
あるいは競技をしているからこそ治療途中で強行出場されて緩みを残してしまった結果、慢性の外側靭帯機能不全が起きてきます。
では、慢性足関節外側靭帯機能不全は何がいけないのか?
これは、何と言っても先ほどの会話例にもあるように、頻繁に捻挫をしてもあまり強い痛みがない人が多く、結果的に病識のない期間が長く続いてしまうことだと私自身は考えています。
実際には、足関節捻挫の後遺症は、生活の質や身体活動量の低下を招くだけでなく、骨や軟骨に対しての二次的障害や変形性足関節症のリスクを高めます。
しかも足関節捻挫の再発率は,全ての下肢傷害における再発率の中で最も高いのです。
Yeung らは,スポーツにおける足関節捻挫の再発率は73%で,うちの59%が足関節の痛みや不安定感などの後遺症を訴えていたことを報告しています。
実際の事例をご紹介します。
5年前の症例で、現在はすでに復帰しておられます。
大学で競技サッカー選手。
高校時代からサイドステップすると足関節が抜ける感覚がして、音が鳴り痛みが出る。
大学に入学して痛みが強くなってきたために当院初診。
MRIとエコー検査を実施して慢性足関節外側靭帯機能不全と診断し、関節鏡視的に靭帯を修復いたしました。
幸いにも関節の軟骨には目立った損傷がなかったのが幸いでした。
私個人がいつも選手にお願いしているのは、
「たかが捻挫」という認識を捨てて、毎回メデイカルサイドの方針にしたがっていただきたい、ということです。
- 荷重をかけると痛くて、歩行が正常にできない場合は潔く松葉杖を使用して欲しい。
- 復帰の目安としては必ず、片足バランスができて、不安定板でも十分コントロールできるレベルになり、そして最後には片足でのヒールアップが高さも回数も健側とほぼ同じレベルにしてから復帰して欲しい。
- テーピングないしサポーターを使用して保護に努めて欲しい。
- 地味ですが、足関節周囲の筋トレとバランスエクササイズは毎日コツコツと継続して欲しい。
そうすれば慢性足関節外側靭帯機能不全は極力防げます。
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