緊急事態宣言中のタケスポの取り組み こんな事しました
コロナ緊急事態宣言中のタケスポの取り組み
コロナ感染防止対策は以前のブログでご紹介していますので今回は書きません。
今回は、緊急事態宣言の中で、次にそなえてタケスポが準備や整備をしたことをご紹介します。
今だからこそ、いい準備をしておくこと一覧
【医事課部門】
我々開業医は自分の専門分野で可能な限り患者様のお役にたつのは勿論、専門機関へつなぐ重要な役割もあります。
患者様の紹介状を迅速に作成するために、
様々な代表的外傷や障害の基本テンプレートを作成しました。
【外来診療部門】
各診察ブースのモニター内に、患者様への様々な外傷障害の説明用の動画などを完備。
いままでもしていましたが、各ブースで統一して厳選しました。
【治療部門】
手技治療のスキルはベテランからすでに習得していますが、その経験値をさらに上げるように特訓期間をもうけました。
また各種シーネ作成の技術向上、テーピングの正確性やバリエーションのさらなる磨きをかけるように時間をとりました。
【理学療法チームとアスレチックトレーナー部門】
様々なトレーニングやリハビリの動画をほぼ毎日撮影して、当院独自の動画を作成。
【トレーナー部門】
派遣先チームの緊急事態宣言前までの医療報告書を再度完了し、選手のデータ管理を整えました。
最後に、タケスポの心臓部ともいえる
【症例のデータ管理】
私のスポーツドクターの経歴の中で1つの印象的な言葉があります。
スポーツ整形外科外来で競技選手の両親から言われたコトバ
『失礼ですが、先生はうちの子と同じくらいの選手をどの程度治したご経験ありますか?』
1996年の出来事ですが、
選手や親御さんが怪我の状態や今後の展望を案じて自然と発せられた言葉に
私は当時だいぶ考えさせられました。
ただ経験を積み、身につけたら終わりではなくて
その経験のすべてをきちんと自分の引出しに整理し
必要に応じて取り出し
時には患者さんやご家族に、
数値として、参考所見として、お話することで
安心していただいたり、
納得していただいたりできるのではないかと。
そこから医師・患者間の信頼関係も生まれるのではないかと。
<こんな事でへこたれたらあかんと>
それ以来私は
学会の議論の内容をいつも考えにいれて臨床治療をするのは当然ですが、
同様に、過去に経験した自験例の画像や臨床経過を
いつでも目の前の症例と比較検討したり、
患者さんに例示できるようにすることが大事だと考え
●関東労災病院スポーツ整形外科(約10年間分)
●堺整形外科福岡スポーツクリニック(5年分)
そして
●タケダスポーツクリニックを立ち上げてからの(7年間)
に経験した重要な症例はしっかりとノートに記録してきました。
しかし如何せんノートというアナログな媒体では
瞬時に検索するという点において非常に非効率的です。
過去の膨大な数の症例データを、今目の前にある症例の治療にすぐに活かせるように
ノートの記録をすべてパソコンに移行することにしました。
① 福岡で行ったスポーツ整形外科手術3000件
② 外来症例データ800件(自分が重要だと考えた症例)
外来で経験した貴重な症例や稀な症例については、所見や治療経過などを見返せるように記録してあります。
当院では、多様な症例の治療経験があるので、
比較的稀なケースでも、過去の類似例の治療経過などを参考にして、診療に役立てることが可能になりました。
③ 大学など各専門機関への紹介症例の中から500件
他院へ紹介した症例でも、いただいたお返事の内容に非常に模範的な画像所見の読影や治療方針があったりします。
このお返事が勉強になるんです。
そうした所見や実際の治療方針なども、外来診療時にすぐに検索して参照できるようになりました。
④ 当院での超音波エコー検査1000件
これだけの数ですから
スタッフは相当大変でした。
当然口には出しませんが
『おやじ・・なんでノート記録やねん、はじめからエクセルに入力しとけよ』
そう心では思っていたと思います・・・
スタッフの甚大なる強力のもと、膨大なデータの整理をすることができました。
こうした生の情報を参考に、
これからの日々の外来診療のさらなるレベルアップをはかります。