緊急事態だったからこそできたこと
コロナでの緊急事態宣言の中、皆様どんな過ごし方をされておられましたか?
我々も厳戒態勢のもとで外来診療をしておりました。
私自身、来院患者数が激減し、喪失感や空虚感を感じずにはいられませんでしたが、
私自身の座右の銘として
【どんな環境でも腐らずに黙々と
自分の目標にプラスになることを日々行うことにベストを尽くす】
というものがあります。
例えば『もうすこし環境さえよかったら、自分はもっと伸びるのに』
『自分はこんなに努力しているのに・・・』
などという不平や不満が頭をよぎることがないと言うと嘘になります。
だけど、そんなことを言っていても仕方がないんです。
へこんでいても前に進みはしない、文句を言っても環境は変わらない。
今与えられた環境に文句を言わず、自分の目標に向かってベストを尽くす。
これしかないと思っています。答えは。
自分自身の医者人生の中で、この座右の銘を顕著に発動していたのは手術の研鑽です。
私たち医師は、医局のローテーションで様々な病院で研修をさせていただきます。
どの病院でも手術の症例数が豊富にあるわけでなく、また研修医や修練医が担当させてもらえる手術の数も病院ごとの方針があるのでまちまちです。
同期で集まると手術経験数の話になり、自分より多く経験を積んでいる他の同僚を羨ましいと思うことが非常に多くあったし、それなりに落ち込む日々もありました。
そんな時は、すぐに気持ちを切り替え、
先輩や同僚が執刀する症例でも
自分が執刀するように手術の予習をして、
当日は一緒に手術室に入れていただき、
次に自分が担当になった時に備えて、執刀医と同じく自分で術後の手術記録を作成して添削してもらったりして、研鑽したものです。
先日youtubeを見ていたら、テレビで有名な予備校講師の林修先生が、予備校の授業の最後に
『優秀な人間は環境に不満を言わない』
と締めの言葉を残していました。
自分の環境が悪いだとか文句をいってないで、
自分の置かれた環境で出来ることをしっかりやりぬき、
自分の志望を叶えてほしいというものでした。
話は現在に戻りますが、今回のコロナでの自粛期間中、
患者数も激減して焦燥感や空虚感が増していましたが、
今回もまた今までのように気持ちを切り替えて
スタッフにも未来に備えるいい準備の課題を伝えました。
そして私たちは多くの準備をしました。
今できること
今だからこそできること
次につながる準備
タケスポとしては様々な取り組みをしました。
次回はそれをご紹介します