ジョーンズ骨折の治療経験
ジョーンズ骨折とは足の第5中足骨の疲労骨折のことです。
古くは第5中足骨のもう少し別の部位での骨折を指していましたが
現在では、
疲労骨折というと、
「疲労だから休めば治る!」
と多くの方はお考えかもしれません。
実際、疲労骨折は全身の色々な部位で発生しますが、
ほとんどの部位では、休めば治りますし発生から治癒までの期間は約10週以内です。
しかし!
難治性の部位というものがあります。
代表的な部位は、第5中足骨基部(ジョーンズ骨折)、足舟状骨、脛骨跳躍型、
こうした部位の場合、3ヶ月程度の安静期間では、疲労骨折を繰り返してしまうのです。
ジョーンズ骨折は受傷時の痛みが強いので医療機関を受診するにはするのですが、
仮に医師から要手術と言われても、歩行時痛が早く消失するので、迷っている間に痛みが楽になり、プレーを再開して暫くするとまた折れる・・・
といった悪循環になりがちな疲労骨折なのです。
ハイレベルな選手を数多く経験してれば、
繰り返す骨折を目の当たりにしているので経験に裏打ちされた確信を持ってトレーナーとして選手に話をしていただけるはずですが、
なかには経験が少なく、
「選手が痛がってないからプレーさせてもいいに違いない」と判断する方もまだまだおられます。
今回の演題では
『ジョーンズ骨折の保存治療なら、再発予防のためには◯◯
という自経例・手術例を報告しました。
ちなみに、