肩のどんな症状ですか?
- 肩が外れた (脱臼癖がある)
- ボールを投げる(打つ)と痛い。(野球)
- 肩が痛い、挙げると痛い、引っ掛かりを感じる
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肩が外れた (脱臼癖がある)
- 概要
肩は人の体の中で最も脱臼しやすい関節です。
一度脱臼してしまうと関節包という関節の袋が破れてしまい、「反復性肩関節脱臼」といわれる脱臼しやすい状態になってしまいます。
反復性肩関節脱臼になると日常生活でも支障が出る方やスポーツ種目によっては手術が必要になってしまいます。
- 疑われる疾患
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- ・肩関節脱臼 (脱臼にともなう関節唇損傷や骨折等も含む)
- 必要な検査
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レントゲン
骨折の有無や骨の形態異常をチェックします。
MRI
関節内の腫れや骨折、関節唇の損傷程度をチェックします。
- タケスポでの治療、復帰までの流れ
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初回脱臼又は試合等が近い場合は、保存療法を行います。
保存療法の流れは4週間の外旋位装具固定の後、2週間内旋位装具での安静を行います。その間も、肩甲骨のエクササイズや体幹の柔軟性向上を目的としたリハビリを行っていきます。
その後、アスレティックトレーナーが復帰に向けたプログラムを作成し、競技に必要な筋力や動きの指導等を行い復帰までサポート致します。
何度も脱臼を繰り返している選手は患部の状態、試合日程等を考慮し、保存療法か手術か相談しながら決めていきます。
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ボールを投げる(打つ)と痛い。(野球)
- 概要
野球肩とは野球での投球動作だけでなく、バレーのスパイクやテニス、バドミントンのスマッシュ、陸上の投擲など振りかぶって投げる(打つ)種目で生じる障害をいいます。
主に投げすぎが原因で徐々に痛みが強くなっていく(障害)場合が多いですが、変な体勢から投げることで痛くなる(外傷)こともあります。
野球肩は肩周囲や体幹・下半身の筋力不足、体幹や股関節の柔軟性低下、投球フォーム不良が原因として考えられます。
- 疑われる疾患
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- ・投球障害 (野球肩)
- 必要な検査
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レントゲン
骨折の有無や骨の形態異常をチェックします。
MRI
関節内の腫れや関節の損傷の有無をチェックします。
- タケスポでの治療、復帰までの流れ
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患部の炎症や痛みが強い場合は投球禁止となります。
その間、身体の弱い箇所や野球肩の原因となる弱点を見つけるためにメディカルチェック(筋力、柔軟性、投球フォーム)を行います。
メディカルチェックにより判明した弱点を患部に負担がかからない所から修正します。
患部の炎症や痛みが落ち着いたら当院の投球プログラムに沿って投球を開始し、復帰に向けた投球動作の指導も行います。
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肩が痛い、挙げると痛い、引っ掛かりを感じる
- 概要
肩の使いすぎや外傷などによって腱板がすり減り、切れてしまいます。
症状としては、運動しているときや夜に痛む、腕が挙がらない、挙げると痛い、腕の上げ下げで引っかかりを感じる、などがあります。
症状がなくなることはありますが、腱板は一度切れてしまうと自然に戻ることはありません。
年齢の若い方では、投球動作の繰り返しにより不全断裂が起こる人もいます。
基本的には投薬や運動療法などのリハビリを行いますが、断裂腱の状態やリハビリをしても症状の変化がない方は手術療法の適応になります。
- 疑われる疾患
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- ・腱板断裂
- 必要な検査
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レントゲン
骨頭の位置異常や骨棘の有無を確認します。
MRI
腱板の断裂部位や程度の確認、合併症の有無を確認します。
- タケスポでの治療、復帰までの流れ
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痛みの強い場合は投薬や物理療法による消炎鎮痛処置を行います。
リハビリでは、硬くなった関節可動域の獲得と残存腱板や肩甲骨周囲、体幹の筋力を回復させることで肩の機能を向上させ、痛みなく日常生活が送れることを目標に行っていきます。
軽症である場合にも、将来的なパフォーマンスへの影響が考えられます。
予防やストレッチ方法などのレクチャーもいたしますので、
不安な方はぜひ一度ご相談ください。