手首〜手指のどんな症状ですか?
- ボールが指の先にあたり突き指した
- 転倒して地面に手をついた後から手首が痛い
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ボールが指の先にあたり突き指した
- 概要
第一関節に腫れと痛みがでて第一関節が伸びにくくなるという症状がでます。
レントゲン検査で確認すると末節骨基部に剥離骨折があるタイプと骨折はないが腱が断裂するタイプとがあり、腱が断裂するタイプは痛みが強くないケースが多いです。
- 疑われる疾患
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- ・マレットフィンガー(骨性・腱性)
- 必要な検査
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レントゲン
骨折の有無、骨折のレベルがどの程度かを確認を行う。
- タケスポでの治療、復帰までの流れ
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まず、第一関節を伸展させるような固定を行います。
骨折を認めた場合は骨の状態を確認するためにレントゲン検査を1~2週間おきに行い、骨の癒合状態を確認していきます。
骨折がなく腱の損傷の場合でも、患部安静のため固定は必要であり定期的に診察を行います。指の動きが悪くならないように骨の癒合状態や症状をみながら徐々に可動域訓練を行っていきます。
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転倒して地面に手をついた後から手首が痛い
- 概要
前腕には、おや指側から伸びる太い骨を橈骨。小指側にある細い骨を尺骨といいます。
橈骨遠位端骨折は幼児から高齢者にいたる幅広い年齢層に起こる骨折であり、スポーツ中の転倒や、つまずいて手をついた際に受傷する事が多くあります。
受傷部位は、手関節から1~3㎝前腕部付近(橈骨遠位端部は組織学的に抵抗が弱い部分)での骨折が多く押したときの痛み・腫れがあり、症状が強いものに関しては変形・手指先の痺れ等が症状として出てきます。
レントゲン検査で橈骨遠位端の骨折は無いが、手関節部に腫れがあり、手首を動かすと痛いなどの症状は、手関節にある舟状骨という骨の骨折が隠れていることがあります。
舟状骨骨折はレントゲンでもわかりにくく捻挫として見過ごされる事があり、手術になるケースがあるため注意が必要です。
- 疑われる疾患
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- ・橈骨遠位端骨折
- ・尺骨遠位端骨折
- ・手舟状骨骨折
- 必要な検査
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レントゲン
骨折の有無、骨折部がずれていないかを確認します。
MRI
レントゲンで明らかな異常を認めず、骨折か判断に難渋した場合にMRI検査を行います
CT
骨折部の状態を確認し、スポーツ復帰時に骨癒合しているか確認します。
- タケスポでの治療、復帰までの流れ
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まずは患部を固定し、安静をはかり、骨折部の状態を確認するためにレントゲン検査を1~2週おきに行います。
骨折部に仮骨とよばれる仮の骨が出来始め、骨折部が安定し始めてきたら固定具を装着したまま段階的に動き始めます。
復帰の目安については、競技やレントゲンの骨の出来具合によるが、約8週位からサポーターや固定具を装着して練習合流可能となります。
骨が完全に他の骨と同じ強度になるためには3ヶ月は必要な為、競技によっては注意しながら復帰となる可能性があります。
軽症である場合にも、将来的なパフォーマンスへの影響が考えられます。
予防やストレッチ方法などのレクチャーもいたしますので、
不安な方はぜひ一度ご相談ください。