足の甲のどんな症状ですか?
- 足を捻ったが、くるぶしではなく足の甲が痛い
- 足を捻った記憶はないが、徐々に痛みが強くなってきた
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足を捻ったが、くるぶしではなく足の甲が痛い
- 概要
足首を捻ると、くるぶし周囲が腫れたり、痛むことが多いですが、足の甲に腫れや痛みが出現してきた場合、二分靭帯損傷、二分靭帯による裂離骨折、下駄骨折などが考えられます。
足部には数多くの靭帯、関節、骨が存在し様々な部位で負傷することがありますので、しっかりと検査することをお勧めいたします。
- 疑われる疾患
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- ・二分靭帯損傷
- ・二分靭帯による裂離骨折
- ・下駄骨折
- 必要な検査
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レントゲン
骨折の有無や形態の異常がないかを確認するために行います。時に捻挫と思っていても小さな骨折が起こっていることもあります。
- タケスポでの治療、復帰までの流れ
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二分靭帯損傷の場合、受傷直後で歩行時に痛みが強い場合は足底板固定を行い、患部を安静にします。特に痛みが強い場合は松葉杖を使用することもあります。患部への治療を行いながら経過チェックを行い、片足バランスを取れるようになれば、固定を除去、片足ヒールアップが両足変わらず可能になれば、アスレティックリハビリテーションを開始し、後競技復帰へ向け段階的に運動強度をあげていきます。
骨折を伴う二分靭帯損傷や下駄骨折では、足底板固定・松葉杖使用により骨折部に負荷がかからないように安静を保ち、1~2週に1回のレントゲン検査にて骨癒合を観察していきます。加えて当院では発症初期から患部にオステオトロンという超音波の骨折治療器を当て、骨の治癒促進を図っていきます。この治療器は週3回以上行うことが良いとされていますので、積極的に照射することをおすすめしております。骨折部が安定してきたら段階的にリハビリを行っていき、競技復帰へとつなげていきます。
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足を捻った記憶はないが、徐々に痛みが強くなってきた
- 概要
足を捻った記憶はないが、徐々に足の甲に痛みが出現してきた選手は、中足骨や舟状骨など(足の甲)の疲労骨折が疑われます。
ランニング、ダッシュ、ジャンプする動作が多い競技に発症しやすく、症状が強くなると走れない・片足でジャンプ出来ないなどパフォーマンスが低下します。
走り込みやジャンプなどのトレーニングが多い時期などの繰り返しのストレスにより発症することが多く、足の甲に痛みが出てきたら早めに病院を受診することをおすすめします。
- 疑われる疾患
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- ・中足骨や舟状骨(足の甲の骨)の疲労骨折疑い
- 必要な検査
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レントゲン
骨折の有無や形態の異常がないかを確認するために行います。しかし、初期の疲労骨折はレントゲン検査にて発見できないことがあります。
MRI
レントゲンでは発見できない初期の疲労骨折や炎症反応を確認します。また、それ以外に隠れた疾患がないかをチェック致します。
CT
骨折の位置や亀裂の深さなどをチェックし、重症度を判定します。
- タケスポでの治療、復帰までの流れ
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初期は患部の安静のためギプスや足底板などで固定します。加えて当院では発症初期から患部にオステオトロンという超音波の骨折治療器を当て、骨の治癒促進を図っていきます。この治療器は週3回以上行うことが良いとされていますので、積極的に照射することをおすすめしております。レントゲン検査を2週間に1度のペースで行い骨の出来具合を確認していき、骨形成の状態をみながら段階的に復帰していきます。疲労骨折の起きている部位によっては手術適応となる場合がありますので、足の甲の痛みが続くようでしたら早めに病院への受診をおすすめ致します。
軽症である場合にも、将来的なパフォーマンスへの影響が考えられます。
予防やストレッチ方法などのレクチャーもいたしますので、
不安な方はぜひ一度ご相談ください。